プエルトリコ、ジカ熱患者「数十万人」発生の恐れ 米CDC
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■不十分な避妊にも懸念
フリーデン所長はその他の大きな懸念事項として、人口約350万人の島であるプエルトリコで、避妊が十分に行われていない点を挙げている。
プエルトリコは先月、ジカウイルスに起因する公衆衛生上の緊急事態を宣言した。同ウイルスは、蚊だけでなく性交渉によっても感染する可能性がある。
「先天性異常を大規模に引き起こす恐れのある蚊媒介感染症はこれが初めてだ」とフリーデン所長は指摘する。「プエルトリコでの妊娠の大半は計画外の意図しない妊娠であり、避妊のニーズは十分に満たされていない」
先月発表された最新統計では、プエルトリコではこれまでに22人のジカ熱感染患者が記録されている。フリーデン所長によると、現時点での最新の数字は今月11日に発表される見込みだという。
フリーデン所長は 「(保健当局は)プエルトリコの患者数が、ある時点で、徐々にではなく劇的に増加し始める」と予測していると述べた。
ジカウイルス対策を担当する750人のCDC職員のうちの約100人が現在、プエルトリコで任務に当たっているとフリーデン所長は話した。
「ジカウイルスの制御に関しては、迅速に、容易に進むことなど何もない」と同所長は付け加えた。「ただ一つ迅速なのは、蚊の一刺しでウイルスに感染する恐れがあることで、ただ一つ容易なのは、間違った答えを出すことだ」
(c)AFP/Kerry SHERIDAN