【3月14日 AFP】アフリカ南東部マラウイの首都リロングウェ(Lilongwe)から北に約90キロのゴベデ(Gobede)村で、住民がヘリコプターの製作に挑んでいる。離陸にはまだ一度も成功しておらず、危険極まりない代物だが、無謀とも思える「自家製ヘリ」の完成を目指す製作者の熱意に魅了され、大勢の見物客を集めている。

 過去数か月、自宅のガレージで製作に取り組んでいるのはフェリックス・カムブィリ(Felix Kambwiri)さん(45)。材料はスクラップの金属やガラス繊維だ。一生の夢だったヘリコプターづくりに当たり、当初は本を参考にするつもりだったが見つからず、自分で設計することにした。

 これまでにかけた費用はおよそ350ドル(約4万円)。うち100ドルをオートバイから転用したエンジンに費やしたが、追加の資金援助の申し出があればグレードアップしたい考えだという。

 16歳で学校教育を終えたカムブィリさんは「高等教育は受けていないけれど、全力を尽くしている。私たちマラウイ人が何かを成し遂げられること、そして知的であることを世界に示したい」と意気込んでいる。(c)AFP/ Amos Gumulira