■4か月たっても空き状態

 昨年10月以来、新しいテナントを迎える準備は整っているが、4か月たっても空きの状態のままで、駐車場と地下の冷蔵システムだけが使われている。

 水協は2000年代初めに移転計画を作成し、これまでに23回を超える交渉を経て、賃貸料や店舗面積などすべての問題は解決済みだと主張する。

 だが店主らは移転を拒んでいる。

 運営側が新しい建物に681店舗を入れると最終的な提案をするなか、議論は最終局面を迎えている。

 現在の市場と新しい建物の2か所の経費がかさみ、運営側はもう待てないとして、3月15日までに移転を完了させる構えだ。

 現場では「これが新しい建物の店舗スペースを提供する最後の申し出です」と、スピーカーから数分おきに店主らに移転を促す女性の声が流れる。

 だが移転反対派は引き下がっていない。現在の市場では週に2回、「団結して闘おう」というスローガンのもと、赤いベストを着た店主らが抗議活動を行っている。

「いったん移転したら、そこが今後100年間の私たちの家になる。鷺梁津の色を失ってはいけない」と、ある店主は話した。(c)AFP/Hwang Sung-Hee