【3月7日 AFP】故ロナルド・レーガン（Ronald Reagan）元米大統領の夫人、ナンシー・レーガン（Nancy Reagan）さんが6日、うっ血性心不全のため米ロサンゼルス（Los Angeles）の自宅で死去した。94歳。報道担当者が明らかにした。

　元女優のナンシーさんは1952年、最初の妻と離婚後のレーガン氏と結婚。同氏が1981年の大統領就任直後に暗殺未遂事件に遭うと、面会を厳重に管理するなど大統領の保護役を引き受けた他、夫に対する過大な影響力を持ったことで批判を浴びたが、後年にはアルツハイマー病を患った夫を献身的に支えた姿が広く評価された。

　ファーストレディーとしては、「ジャスト・セイ・ノー（ただ『ノー』と言おう）」を合言葉とした1982年からの反麻薬キャンペーンなどにも尽力した。

　バラク・オバマ（Barack Obama）米大統領夫妻は「ナンシー・レーガンさんの生涯に恩義を感じており、その導きに感謝している」との声明を発表。

　元カリフォルニア（California）州知事で俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー（Arnold Schwarzenegger）氏はナンシーさんを「私の英雄の一人」とたたえた。

　米大統領選の共和党指名候補争いで首位を走るドナルド・トランプ（Donald Trump）氏は「真に偉大な大統領の妻であり、素晴らしい女性だった」と悼んだ。(c)AFP