【3月7日 AFP】男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ(Davis Cup 2016)は6日、ワールドグループ1回戦の試合が行われ、錦織圭(Kei Nishikori)が激戦の末に5-7、6-7、6-3、6-4、3-6で英国のアンディ・マレー(Andy Murray)に敗れた日本は、通算1勝3敗で敗退が決まった。

 世界ランク2位のマレーは、これまで通算6戦5勝としている同6位の錦織から2セットを連取し、快勝を収めるかに思われた。

 しかし錦織がそこから巻き返し、第3セット、第4セットを連取。最終第5セットに錦織はブレークを奪ったものの、マレーが反撃して約5時間に及んだ激闘を制した。この勝利で王者英国は、7月に行われるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアとの準々決勝に駒を進めた。

 11年ぶりに2セット先取からの敗戦の可能性もあったマレーは、「観客が確実に助けてくれた。第3セットの終盤と第4セットは、少し苦しい状況だった」と語った。

「第5セットは少し落ち着けた。第3セットの終わりは体力的にきつくて、何をして良いのか分からなくなって、少しパニック状態だった」

「長いラリーでは、錦織にベースラインの奥へ押し込まれることがあった。ラリーを短くしようと心がけていたけれど、第5セットは歯を食いしばって、頑張って、何とか勝利を手にした」

 マレーはエース10本、ウイナー40本を決めたが、厳しい戦いの中で97本のアンフォーストエラーを記録した。

 第5セットで疲労に見舞われた様子のマレーは、第1ゲームのサビースゲームをキープ仕損ねたが、そこから3ゲームを連取。

 その後錦織もブレークバックしたが、マレーはプレッシャーを強めてゲームカウント5-2となった第8ゲームに二つのマッチポイントを手にした。

 これをともにしのいだ錦織だったが、マレーの4度目のマッチポイントで屈した。(c)AFP