【3月3日 AFP】プロボクサーのマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)は2日、プロの出場が解禁になるとみられる今年のリオデジャネイロ五輪で、母国のために戦うことは名誉なことだと語った。

 8階級制覇を成し遂げているパッキャオは、アマチュアボクシングを統括する国際ボクシング協会(AIBA)の呉経国(Ching-Kuo Wu、ウー・チンクオ)会長から、リオ五輪に「個人的に招集されている」ことを明かした。

 パッキャオはAFPに出した声明のなかで、「国の代表として五輪に出ることは名誉なこと」とすると、「ボクシングで国の代表になることを打診されたら、当然受ける。母国のためなら何でもするつもりだ」とコメントした。

 ボクサーとして世界の長者番付に名を連ねる37歳のパッキャオは、現役最後の試合と位置付ける4月9日のティモシー・ブラッドリー(Timothy Bradley、米国)戦に向けて練習を行っている最中に、今回の発言を行った。

 呉会長もまた、先月29日に行われたAFPの取材で、リオ五輪を含めてプロボクサーの五輪出場を全面的に解禁する案について、3か月以内に投票で決定すると明かしていた。

 一方、国際オリンピック委員会(IOC)は、2013年からヘッドギアの着用を廃止しているAIBAからの提案を受け入れ、今年のリオ五輪では男子のボクシング競技が32年ぶりにヘッドギアなしで行われることになった。

 女子については新たな規定が適用されず、引き続きヘッドギアをつけて競技に臨むことになる。

 ヘッドギアに関するルールは、カザフスタンのアルマトイ(Almaty)で開催された2013年の世界選手権(World Amateur Boxing Championships 2013)から変更になっており、広範囲な研究が行われた結果、それ以降の主要大会で選手が脳振とうに見舞われたケースは43パーセント減少していることが判明している。(c)AFP