【3月3日 AFP】米インターネット大手グーグル(Google)は2日、スマートフォン(多機能携帯電話)をポケットから出さずに支払いを完了できるデジタルウォレット(電子決済)アプリ「ハンズフリー(Hands Free)」の実証試験を開始したと発表した。

 グーグルのプロダクト・マネジャー、パリ・バーツ(Pali Bhat)氏がブログで説明したところによると、「ハンズフリー」は顔認証技術などを活用し、端末に一切手を触れることなく決済が完了する。利用者が対応店舗に近づくと、スマートフォンに搭載されたブルートゥース(Bluetooth)やWi-Fiセンサーを通じてアプリがこれを検出。利用者はレジで「グーグルで支払います」と告げるだけでいい。レジ担当者は利用者の名前のイニシャルを聞き、「ハンズフリー」に事前登録された顔写真と合わせて本人確認を行うという。

 実証実験は、米アップル(Apple)のiOSかグーグルのアンドロイド(Android)端末を対象に、カリフォルニア(California)州シリコンバレー(Silicon Valley)でファストフード大手マクドナルド(McDonald's)など一部の店舗で行われているという。(c)AFP