【3月3日 AFP】東アフリカ・マラウイ南部州ヌサンジェ(Nsanje)県で1日、男性7人が呪術用の人骨を所持していた疑いをかけられ、群衆に焼き殺される事件があった。地元警察が2日、明らかにした。

 地元部族の指導者によると、被害者7人のうちの1人が人骨の所持を認めると、群衆が7人を取り囲み、火をつけたという。

 現場の様子をとらえた画像には、群衆に取り囲まれた男性らが草の上で焼かれる様子が写っている。見物人の中には子供の姿もみえる。

 警察が現場に到着したのはその後のことだった。これまでのところ、逮捕者は出ていない。

 南部州警察当局は、男性らが持っていた人骨がアルビノ(先天性色素欠乏症)の人のものだった可能性があり、専門家が検査を実施すると明らかにした。

 アルビノの人は、遺伝子疾患のため白い肌と黄色い髪を持つ。マラウイやモザンビーク、タンザニアなどアフリカの一部の国では、体の一部を呪術の儀式に用いる目的でアルビノの人が殺害される事件が頻発している。(c)AFP