【2月27日 AFP】ボクサーを引退後、映画「ロッキー(Rocky)」シリーズ全6作でボクシングトレーナーの「デューク(Duke)」ことトニー・エバース(Tony Evers)役を演じた俳優のトニー・バートン(Tony Burton)さんが25日、米カリフォルニア(California)州の病院で死去した。78歳だった。親族が発表した。

 バートンさんの出身地ミシガン(Michigan)州のニュースサイト、MLiveの取材に応じたバートンさんの妹によれば、バートンさんは1年以上前から入退院を繰り返していたという。死因は肺炎とみられている。

 30年間カリフォルニア(California)州で暮らしたバートンさんは、「ロッキー」シリーズの最初の2作品ではシルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)演じるロッキーのライバル、アポロ・クリード(Apollo Creed)のトレーナーとして登場し、3作目からはロッキーのトレーナーを演じた。

 スタローンは、「シリーズ全6作でデュークの役を見事に演じてくれたトニー・バートン…冥福をお祈りします」と画像投稿サイト「インスタグラム(Instagram)」で哀悼の意を表し、アポロ・クリード役のカール・ウェザース(Carl Weathers)と写った『ロッキー4/炎の友情(Rocky IV)』のスチール写真を投稿した。

 健康状態が思わしくなかったバートンさんは、ロッキーシリーズのスピンオフ映画『クリード チャンプを継ぐ男(Creed)』への出演はかなわなかったが、その役柄は同作でも息づいている。同作でスタローンはアカデミー賞(Academy Awards)の助演男優賞にノミネートされている。(c)AFP