【2月27日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で26日、市中心部にあるホテルと隣接する公園で自爆攻撃と銃乱射事件が発生し、警察によると少なくとも12人が死亡した。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)が犯行声明を出した。

 AFP特派員によると、市内で人気のSYLホテルと隣接する公園「ピースガーデン(Peace Garden)」付近で午後7時45分(日本時間27日午前1時45分)ごろ、大きな爆発音が2回響いた。その後、約1時間にわたって自動小銃の銃撃音が続いたという。

 このホテルと公園は、厳重な警備が敷かれたソマリア大統領府と首相府があるビラ・ソマリア(Villa Somalia)にほど近い。

 地元警察によると、ピース・ガーデンとホテル付近でそれぞれ自爆攻撃があり、12人の死亡を確認したが、今後死者は増える恐れがあるという。地元メディアが伝えた医療関係筋の情報によれば、少なくとも25人が負傷した。

 SYLホテルは昨年1月にも自爆攻撃を受け、5人が死亡している。一方、ピースガーデンには子どもの遊び場やカフェテラスがあり、地元住民に人気の憩いの場所となっている。

 この事件で、アルシャバーブが画像投稿サイト「インスタグラム(Instagram)」で短い犯行声明を出した。匿名の治安情報筋がAFP記者に明かしたところによると、襲撃犯はホテル内に侵入することはできなかったもようだ。襲撃が始まった直後、ホテルの外で容疑者2人を武装した警備員が射殺した。(c)AFP