【2月26日 AFP】バングラデシュの警察当局は26日、ヒンズー教の僧侶を殺害した容疑で、非合法イスラム過激派組織「ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」の構成員3人を逮捕した。イスラム教徒が大多数を占める同国では最近、少数派に対する襲撃が相次いでいる。

 警察当局によると、JMBの構成員3人は事件の起きた北部ポンチョゴル(Panchagarh)県で逮捕された。3容疑者は逮捕時に武器を所持していたという。

 事件は21日にヒンズー教寺院で発生。拳銃と包丁で武装した男2人が僧侶を襲撃した。

 同地区の警察署長、フマユーン・カビール(Humayun Kabir)氏はAFPに対し、「事件の捜査は成功裏に終わりつつある」と述べ、「他にも2人の容疑者が関与しており、早急に逮捕したいと考えている」と語った。

 僧侶の殺害をめぐって警察は、今回の逮捕に先立ち、JMB構成員2人と同国最大のイスラム主義政党「イスラム協会(Jamaat-e-Islami)」の活動家をすでに逮捕していた。

 米テロ組織監視団体「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」によると、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がこの事件で犯行声明を出している。

 バングラデシュでは最近、キリスト教徒やイスラム教シーア派(Shiite)、イスラム神秘主義のスーフィー(Sufi)教徒、イスラム改革派のアフマディー(Ahmadi)教徒らが、イスラム過激派に襲われる事件が急増している。(c)AFP