【2月25日 AFP】資産総額10億米ドル(約1100億円)以上の「ビリオネア」が最も多く住む都市の調査で、中国の北京(Beijing)が100人となり、これまでトップだった米ニューヨーク(New York)市の95人を追い抜いてトップになったことが明らかになった。

 中国を拠点に富裕層向け雑誌を出版し、中国の長者番付を毎年発表している「胡潤百富(Hurun Report)」は、24日に発表した報告書の中で、北京が「世界におけるビリオネアの首都」に輝いたと述べた。ニューヨークのビリオネアは昨年から4人しか増えなかったが、北京は32人の増加となった。第3位にはロシアのモスクワ(Moscow)が66人でランクインした。

 胡潤百富の会長で調査主任のルパート・フーゲワーフ(Rupert Hoogewerf)氏は、「中国は、成長の鈍化と株価の下落にもかかわらず、昨年、世界で最も多く新たなビリオネアを誕生させた国となった。その主要因は、新規上場を背景としたものだった」と述べた。

 また、同報告書によると、中華圏のビリオネアは昨年から90人以上増え、568人となった。568人の資産を合わせた総額は、オーストラリアのGDPに匹敵する1.4兆ドル(約160兆円)に上った。さらに、40歳未満のビリオネアに限ると、中国が全世界の40%余りを占めていた。(c)AFP