【2月25日 AFP】シリア内戦をめぐり米国とロシアが今週末の開始を提案した停戦について、シリア反体制派の主要組織「高等交渉委員会(HNC)」は24日、「2週間」の暫定停戦を尊重するとの意向を表明した。

 同組織は声明で、「2週間の暫定停戦が、相手方の(停戦への)コミットメントを判断する機会を提供するものになると考えている」と発表した。

 米露が提案した部分的な停戦は、シリア時間で27日午前0時(日本時間同7時)に始まる予定。バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権と反体制派との間での「敵対行為の停止」を呼び掛けている。ただし、対象には「イスラム国(IS)」などのイスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織は含まれていない。

 ロシア政府によると、アサド大統領も停戦条件の受け入れを表明しているが、24日にはバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が停戦履行の期待に対する「警戒感」を表明するなど、アサド政権と反体制派の双方に停戦順守を求める圧力が高まっている。(c)AFP