【2月24日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)の元会長で、脱税の罪により懲役刑に服しているウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)氏が23日、出所を間近に控え、外部労働で手にした給与を慈善団体に全額寄付すると発表した。

 64歳のヘーネス氏は、2014年3月に2850万ユーロ(当時約40億円)の脱税で有罪となり、懲役3年6月を言い渡された。そして1年9か月の刑期を務め、今月29日に出所することになっている。

 ヘーネス氏は有罪判決の翌日にバイエルンの会長を辞任していたが、ここ1年ほどは日中にバイエルンの育成組織で働き、夜に刑務所へ戻るという生活を送っていた。

 1974年のW杯西ドイツ大会の優勝メンバーでもあるヘーネス氏は、給与をバイエルン管轄の慈善団体に寄付すると表明。貧しい人々を助け、社会プロジェクトを実施している団体への寄付額は5桁になるとみられている。

 ヘーネス氏は国内誌スポーツ・ビルト(Sport Bild)で、「私とバイエルンとの契約は今月29日、私が出所する日に終わる。そして全額をFCバイエルン・ヒルフェ(FC Bayern Munich Hilfe)に寄付する」と語った。

 ヘーネス氏は、7月1日にバイエルンとの今後の関係について発表することを予定している。同氏はこれまで、選手、監督、会長として45年間バイエルンに関わり、クラブの黄金時代の一端を担ってきた。(c)AFP