【2月22日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)は21日、2016シーズンの新型車「MP4-31」を発表した。

 昨シーズン、ホンダ(Honda)と再びタッグを組んだマクラーレンは、失意の1年を過ごした。ホンダのパワーユニットが本領を発揮できず、獲得ポイントはフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)とジェンソン・バトン(Jenson Button)の両ドライバーを合わせてわずかに27点。コンストラクターズ部門でも10チーム中9位に終わった。

 それもあってか、チームのロン・デニス(Ron Dennis)最高経営責任者(CEO)は誤った期待を抱かせないよう、慎重な姿勢を見せた。

 デニスCEOは、「マクラーレンとホンダの新しい関係が2年目を迎えるにあたって、われわれはチームの目標に向けて一致団結しています。目標とは、チームが一丸となって共通の野望、すなわち勝利を達成することです」とコメントした。

「その勝利がいつやって来るかについて、予想をすることはしませんが、これだけははっきり言えます。ここ数か月、チームのメンバーは疲れ知らずで、全力で働き続けてくれました」

 22日には、シーズン前恒例のバルセロナ(Barcelona)での合同テストが始まる。マクラーレンでは、2009年の年間王者であるバトンが初日のドライバーを務め、MP4-31を初めてテストすることが予定されている。

 バトンは、「無駄に楽観的な予想をするつもりはないよ。F1というのは、予想なんてできっこないものだからね。だけど、今のところマシンの空力部分の仕上がりも素晴らしいようだし、この革新的なマシンのテストが始まるのを楽しみにしている」と話した。

 2005年と2006年のチャンピオンであるアロンソも、「去年はチーム全員にとって難しいシーズンだったけど、僕らはそこから多くを学んだ。すべてが美しいマシンだ。特に空気力学の点でよくまとまっているし、僕自身も、新しく始まる挑戦に向けて準備は100パーセント整っている」とコメントしている。(c)AFP