【2月22日 AFP】男子テニス、オープン13(Open 13 Provence 2016)は21日、フランス・マルセイユ(Marseille)でシングルス決勝が行われ、ニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)が6-2、7-6で大会第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を破り、ツアー初優勝を飾った。

 20歳のキリオスは、第3シードのリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)、第2シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)といった強豪を次々に倒した勢いで、決勝では、2014年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)覇者チリッチを粉砕した。

 今大会で全試合をストレートで制したキリオスは、一度もブレークされることなく、戴冠を果たした。

 昨年のエストリル・オープン(Millennium Estoril Open 2015)で決勝に勝ち進んだものの、惜しくも初タイトルを逃していたキリオスは、「昨年初めての決勝に進んで、初優勝を楽しみにしていた」とすると、「数週間休んでいたから、今大会で優勝できるとは思っていなかった。それでも1回戦から調子が良くて、勝ち続ける中で自信をつけた」と続けた。

 20歳以下の選手がトップ10選手を連続で破るのは、2009年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2009)でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が達成して以来の快挙。

 シーズン2大会目で優勝したキリオスは、現在の世界ランク41位から躍進するとみられる。