【2月21日 AFP】インドネシア警察は20日、同国ジャワ(Java)島の山中で軍隊式の戦闘訓練を行っていたとみられるイスラム過激派の戦闘員数十人を拘束したと発表した。

 19日夜半、同島のスンビン山(Mount Sumbing)で訓練中の過激派戦闘員約30人が拘束された。また同日はジャワ島東部の都市マラン(Malang)でも過激派とみられる5人が逮捕された。

 インドネシア警察のテロ対策筋は匿名で、山中で行われていた「戦闘訓練に対する一斉捜索」が実施されたことを認めた。一斉捜索では、スンビン山に向かう途中の戦闘員数名が宿泊していた家屋から空気銃や刃物、宗教書、旗なども押収されたという。

 今回逮捕された過激派戦闘員が、先月首都ジャカルタ(Jakarta)で市民4人と襲撃犯4人が死亡し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した銃乱射と自爆攻撃事件に関連しているかは明らかになっていない。この事件を受けてインドネシア警察は国内全域で取り締まりを行っていた。

 治安当局は先週、同国の空港などへの攻撃を計画していたイスラム過激派33人を逮捕したと発表していた。その半数近くはジャカルタでのテロ事件に直接関与していたという。(c)AFP