【2月20日 AFP】欧州連合(EU)加盟28か国は19日、ベルギーのブリュッセル(Brussels)で開いた首脳会議で、英国がEU残留の条件として求めている改革案について長時間に及ぶ協議の末、ついに合意に達した。デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は、マイクロブログのツイッター(Twitter)に「交渉によってEUにおける英国の特別待遇を勝ち取った」と投稿した。

 欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)と、欧州委員会(European Commission)のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)委員長が、長引く交渉で大幅に遅れて開催された夕食会で合意文書の草案を提出。その後、トゥスク氏のツイッターに「合意:#UKinEU(英国EU残留問題)に関する新たな合意を満場一致で支持」との投稿があった。

 合意を受け、英国が6月23日に実施するとみられているEU残留か離脱かを問う国民投票への道筋が整った。英国では「残留」派と「離脱」派のキャンペーンが本格的に始まることになる。キャメロン首相は「残留」運動を主導する立場で、帰国後の20日に閣議を開き、そこで初めて「離脱」派の閣僚に発言の機会が与えられるとみられる。(c)AFP