【2月22日 Relaxnews】アフリカ南部の秘境、野生動物の楽園──ボツワナが、2016年に訪れるべき旅行先の最有力候補に浮上している。旅行ガイドブック大手のロンリープラネット(Lonely Planet)が日本や米国よりも訪問を推奨する国、ボツワナの美しい景色を幾つか紹介する。

■オカバンゴ湿地帯(Okavango Delta

 息をのむ自然の景観が1万8000平方メートルにわたって広がる、世界第2位の内陸デルタ(湿地帯)。海のないボツワナの北部で、カラハリ砂漠(Kalahari Desert)に流れ込むオカバンゴ川(Okavango River)が壮観な風景を形成している。

 長い時間をかけて幾つもの島々が生まれた肥沃な湿地帯は、さまざまな野生動物の楽園となっており、鳥類やゾウ、ヌー、カバが目当ての写真家や旅行者にはまたとない場所だ。この湿地帯を訪れたければ、サファリに参加するのが最も簡単だ。

■カラハリ砂漠

 ボツワナ、ナミビア、南アフリカの3か国にまたがる広さ90万平方キロの巨大な砂漠は、見逃せない観光地だ。7~8月の気温は42度にもなるが、植生に覆われている。複数の保護区があり、ライオン、ハイエナ、ミーアキャット、レイヨウやその仲間のスプリングボックなどが生息している。

■タマラケイン川とマウン

 オカバンゴ湿地帯の南端を流れるタマラケイン川(Thamalakane River)は、夕日を眺めてロマンチックな気分に浸りたい人にうってつけの場所。川から19キロの距離にあるマウン(Maun)は旅行者に人気の都市で、モレミ野生動物保護区(Moremi Game Reserve)を訪れる拠点に最適だ。ぜひ立ち寄りたい。

■チョベ国立公園(Chobe National Park

 ボツワナ北部の都市カサネ(Kasane)近郊にある国立公園で、4万頭ものゾウが生息する。ゾウが見たいなら訪れない理由はない。国内で3番目に大きいこの保護区には、250種以上の動物が生息している。

■カラハリ・トランスフロンティア公園(Kgalagadi Transfrontier Park

 南アフリカとボツワナの国境にまたがり、総面積は3万8000平方キロ、アフリカの猛禽類を観察するのに理想的な場所だが、最も人気の高い動物はゲムズボック(オリックス)だ。

「カラハリ」とは「渇きの地」という意味。カラハリ砂漠南部に位置する同公園と赤色の砂丘にふさわしい名といえる。気温は日陰でも42度、日向では70度にもなる。人々は、水が流れるのは100年に1度だけと評判の枯れ谷2つをたどって旅することになる。(c)Relaxnews/AFPBB News