【2月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は16日、各地で決勝トーナメント1回戦の第1戦が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は2-1でチェルシー(Chelsea)に先勝した。

 PSGは、パフォーマンスに批判の集まっていたエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が交代出場から決勝点を決め、3月9日に行われる第2戦に向けてアドバンテージを手にした。

 この日、DFラインの選手をずらしたチェルシーは、不在のジョン・テリー(John Terry)に代わってゲームキャプテンを務めたブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(Branislav Ivanovic)が、ギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)とともにCBを務め、セサル・アスピリクエタ(Cesar Azpilicueta)が右サイドに、逆サイドにはババ・ラーマン(Baba Rahman)が入った。

 対するPSGは、不適切な発言でクラブから出場停止処分を受けたセルジュ・オリエ(Serge Aurier)に代わり、マルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos")が右SBで先発。また、ここ1か月ほど調子を落としていたマルコ・ヴェッラッティ(Marco Verratti)が先発に復帰した。

 良い形で試合に入ったのはホームのPSG。ヴェッラッティが試合開始から中盤で攻撃のタクトを振ると、チームも高い位置からプレッシャーをかけ、チェルシーに思い通りのプレーをさせなかった。

 ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)のFKが壁に当たってゴールに入り、先制したPSGだったが、チェルシーも前半終了間際、ジョン・オビ・ミケル(John Obi Mikel)が珍しいゴールを決め、同点に追いついてハーフタイムを迎えた。

 それでもPSGは迎えた後半33分、カヴァーニが交代からわずか4分でチェルシーの守護神ティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)の牙城を崩し、質の高い試合を制した。

 PSGは、今季の公式戦40試合で、レアル・マドリード(Real Madrid)にしか敗れていない。一方のチェルシーは、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督に代わってフース・ヒディンク(Guus Hiddink)暫定監督が就任して以来、初めての敗戦となった。

 PSGを率いるローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督は、beINスポーツ(beIN Sports)に対し、「素晴らしい試合だった。チェルシーは苦境にあると言われているが、カラーと規律を取り戻しつつある。守備が堅くて、速攻にも非常にスピードがあった」と話した。

「難しい試合になるのは覚悟していた。スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でも難しくなるだろうが、チェルシーの選手も同じことを言うだろうね」

 ヒディンク監督は、「負けても良いとか、負けて気分が良いとかいうことは絶対にないが、ホームアンドアウェー方式だということを忘れてはならないし、アウェーゴールは常に重要だ」と話した。

「1-2の負けなら、もちろんまだ勝負は分からない」

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