【2月15日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・スアレス(Luis Suarez)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、そのコンビネーションからここ最近では最上のゴールを決めた。

 スアレスは14日に行われたセルタ(Celta de Vigo)とのリーグ戦で、メッシのPKからのパスをゴールに蹴り込んで得点を挙げ、ハットトリックを達成した。

 この試合を3-1とリードしていたバルセロナは、メッシがペナルティーエリア内でファウルを受けてPKを獲得。しかし、メッシはこのPKをスアレスに譲ることはせず、その代わりに走り込んでくるスアレスにパスを出すという、一枚上手の演出を披露した。

 この得点は、バルセロナのレジェンドであるヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏が、アヤックス(Ajax)在籍時にイェスパー・オルセン(Jesper Olsen)氏とのワンツーから得点したPKを思い起こさせるものとなった。

 また2005年には、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属していたロベール・ピレス(Robert Pires)氏とティエリ・アンリ(Thierry Henry)氏が同様のトリックPKに挑戦したが、これは失敗に終わっている。

 スペインのスポーツ紙アス(AS)は、この日のゴールを「世紀のPK」と名付けている。

 そんな中、バルセロナのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は、自身がメッシのPKパスから得点する予定だったと明かした。

 ネイマールはクラブ公式チャンネルのバルサTV(Barca TV)で、「僕のために計画されたものだった。練習もしていたけれど、ルイスの方が近かった。彼が決めて成功したんだし、問題ないよ」とコメントしている。

 一方でスペインメディアの一部は、このプレーが相手への敬意を欠いていると伝えている。

 バルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「みんながみんなクライフのゴールを思い出した。私ならやりたいとも思わないね。ボールに乗り上げてしまうよ」と語った。

「気に入る人もいるだろうし、気に入らない人もいるだろう。バルセロナの選手やメンバーは、タイトルを勝ち取ることに加えて、目を見張るほどのプレーでサッカーを楽しもうとしているんだ」

(c)AFP