【2月15日 AFP】メキシコを訪問中のローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(79)は14日、首都メキシコ市(Mexico City)北郊にあり、犯罪が多発する都市として知られるエカテペク(Ecatepec)で野外ミサを行った。法王は参加した信者30万人を前に、人々が国外移住に駆られることがなく、「死の商人」もいない国をつくろうと呼び掛けた。

 法王は信者らに対し、メキシコを「機会の国」に変え、「夢を見るために国外に移住する必要がないように」、そして「死の商人の手で殺された男女、若者、子どもたちを悼む必要もないように」しようと訴えた。

 人口160万人のエカテペクは、女性が失踪し、遺棄された遺体で見つかる事件が相次いでいることで悪名高い。非政府組織(NGO)「全国女性殺人市民監視団(National Citizen Observatory of Femicides)」によると、同市があるメキシコ(Mexico)州では、2014年1月から2015年9月までに約600人の女性が殺害された。(c)AFP/Jean-Louis DE LA VAISSIERE/Jennifer GONZALEZ COVARRUBIAS