■ポポビッチHC「ブライアントは偉大な選手の一人」

 一方、イーストではインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)のポール・ジョージ(Paul George)が最多の41得点を挙げたが、1962年にウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain)が樹立したオールスターの1試合最多得点記録の42得点には惜しくも届かなかった。

 ジョージは試合後、ブライアントにとって現役最後のオールスターに出場できて幸せだと話し、「僕の41得点は彼に敬意を表したものさ」と語った。

 ブライアントに対する賛辞は、オールスターで一緒にプレーしたほかの選手やコーチからも寄せられた。

 クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のスーパースターで、この試合で13得点を記録し、オールスターの通算得点数でブライアントを抜きトップに立ったレブロン・ジェームズ(LeBron James)は、少ない時間ながらブライアントと対峙(たいじ)できて満足していると明かし、「彼の長い旅路の途中で、ほんのわずかでもその一部になれたことをうれしく思う」と語った。

 そしてブライアントと同じ米フィラデルフィア(Philadelphia)出身で、現在はトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)に所属し、イーストの選手として出場したカイル・ローリー(Kyle Lowry)は、「彼は僕らの時代のマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)だ」とコメントした。

 ウエストの指揮を執ったグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチは、「一つの時代が終わったようだ」と話し、「彼は長い間、時代の象徴だった。そして今夜、若い選手たちに後を託したんだ。それを目の当たりにして感動したよ。彼は偉大な選手の一人だ」と称賛した。(c)AFP