【2月15日 AFP】バレンタインデーの14日、カナダ・トロント(Toronto)のエア・カナダ・センター(Air Canada Centre)で開催されたNBAオールスターゲーム2016(2016 NBA All-Star Game)は、今季限りでの引退を表明しているコービー・ブライアント(Kobe Bryant)に対する愛情でいっぱいの球宴となった。

 今回で65回目を迎えたオールスターは、ウエスタンカンファレンスが196-173でイースタンカンファレンスに勝利。両軍合計369得点、ウエストの3ポイントシュート成功数31本、ウエストが後半だけで記録した計104得点は歴代最多記録となり、記録ずくしの試合となった。

 ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の大スターで、今季でキャリア20年目の現役生活に終止符を打つブライアントは、自身にとって最後となる球宴の舞台で10得点を挙げ、通算18回目の出場となったオールスターを締めくくった。

 そして試合前に行われたセレモニーでは、「コービー」の名前を連呼する観衆に対して謝意を示し、「自分が大好きだったゲームを続けられ、人生の半分以上をNBAの世界で過ごせたことはほんとうに幸運だった」と語った。

 ウエストはオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)のラッセル・ウエストブルック(Russell Westbrook)が31得点8リバウンド5アシストを記録し、2年連続でオールスターの最優秀選手(MVP)に輝いた。

 ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)のステフェン・カリー(Stephen Curry)は、3ポイントシュートを6本成功させて26得点を稼いだ。

 2年連続のオールスターMVP受賞は、1958年と59年のボブ・ペティット(Bob Pettit)氏以来の歴史的快挙だが、ウエストブルックは会場の注目が最後までブライアントに集中したことに不満はないと述べた。

 ウエストブルックは「会場にいたすべての人が、コービー・ブライアントの姿をみたいと思っていた。彼にとって最後のオールスターの一部になれたことは誇りだし、ありがたいと思っている」と語っている。