【2月14日 AFP】強硬な保守派として米国の法思想の形成に貢献した米連邦最高裁判所のアントニン・スカリア(Antonin Scalia)判事が13日、狩猟旅行先のテキサス(Texas)州で就寝中に死去した。79歳だった。現地メディアが伝えた。

 スカリア氏は1986年にロナルド・レーガン(Ronald Reagan)大統領によってイタリア系米国人初の最高裁判事に任命され、在任期間が最も長い判事として知られていた。

 今年は民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の任期最後の年に当たり、スカリア氏の後任の任命と承認は難航しそうだ。

 共和党が多数を握る連邦議会がオバマ大統領による指名を受け入れない可能性が指摘されている。そうなれば後任人事は次期政権に持ち越され、1年以上にわたって最高裁判事の欠員が続く可能性もある。大統領選の選挙戦にも大きな影響を及ぼす公算が高い。(c)AFP