【2月12日 AFP】脚の細長いクモが、猛毒のブラウンスネークと戦い、勝利した──とてもオーストラリアらしい、「ダビデとゴリアテ」風の出来事だ。

 シドニー(Sydney)から約400キロ西にあるウィーサリ(Weethalle)の農家、パトリック・リース(Patrick Lees)さんは6日、毒ヘビとユウレイグモを見つけた。

 ブラウンスネークはその致死性の毒で有名なため、リースさんは「すでにヘビは死んでいた。写真を撮る前に確認したよ」とAFPに語った。「クモが毒でヘビを殺したかどうかはわからない。(クモの巣に)捕まっただけなんじゃないかと思う」

 リースさんがフェイスブック(Facebook)にアップロードした写真は大きな反響を呼んだ。リースさんは「クモの勝利は否定できない。クモがヘビを殺したかどうかはわからないが、最終的には間違いなくクモが勝利した」と述べている。

 オーストラリア博物館(Australian Museum)のグラハム・ミレッジ(Graham Milledge)氏は、クモがヘビを殺した可能性はあるものの、確証することは不可能だと述べる。

「ヘビがクモの巣にひっかかったというのが、最も可能性の高いシナリオ」と同氏はオーストラリア放送協会(ABC)に語り、「その場合、たいていはクモがヘビを包み込もうとして、それからかみつくことになる」と付け加えた。(c)AFP