【2月13日 AFPBB News】「義理チョコ」、「友チョコ」、「逆チョコ」――。贈る相手を変えてさまざまな流行を生み出してきたバレンタインデーだが、今年は「ワンチョコ」は いかが?都内では、飼い主だけではなく犬も楽しめるユニークなおやつの即売会やイベントが随所で行われた。

 都内の日本橋三越(Mitsukoshi)本店で15日まで開催しているバレンタインフェア「スウィーツコレクション2016」の一角に、犬用のケーキやお菓子コーナーが設けられている。多種多様なチョコレート菓子と並び、人のものと区別がつかない。出店しているのは、犬用の手作りデリカテッセンやビスケットなどのおやつを製造販売する「キッチンドッグ(Kitchen Dog!)」。2000年の創業以来、クリスマスやバレンタインなど季節行事に合わせたおやつを考え出してきた。

 同フェアで販売される犬用おやつには、一切チョコレートやココアが使われていない。というのも、原料のカカオ豆に含まれるテオブロミンという成分は犬に対して毒性があり、中毒症状を引き起こしかねないからだ。そこで、キャロブと呼ばれるイナゴマメの粉をココナツオイルで溶かし、チョコレート風の質感にしたものでコーティング。そのほか、カッテージチーズとカスピ海ヨーグルトを混ぜたものを、ビーツや紅麹(べにこうじ)でピンクに着色したクリームで飾ったケーキもある。

 また、吉祥寺の商店街で10年以上店を構える犬用ケーキ専門店「ココズスウィーツ(COCO'S SWEETS)」も、獣医師の意見を参考に、季節の野菜や果物を使ったおやつを提供。

 一方、ペット同伴で食事やお酒を楽しめる中野のドッグカフェ「アネアカフェ(anea cafe)」では、バレンタイン企画として週末の2日間、犬用カップケーキを350円で提供するとともに、ペットのポートレート写真を無料で撮影するサービスを実施している。

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