【2月12日 AFP】アルゼンチンのサッカーチーム、CAウラカン(CA Huracan)は11日、リベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2016)の予選後にベネズエラでバスが横転した事故で、選手1人がつま先4本の先端を切除したことを明らかにした。

 CAウラカンは、ベネズエラの地元チームであるカラカスFC(Caracas FC)との対戦を終えてシモン・ボリバル国際空港(Simon Bolivar International Airport)に向かう途中に事故に遭い、33歳のパトリシオ・トランソ(Patricio Toranzo)をはじめ選手ら6人が負傷した。

 カラカスFCの医師団が当初明らかにした内容では、トランソはつま先4本を切断したとされていたが、ウラカンの発表によれば同選手は親指を除く左足のつま先の先端を切除したにすぎないという。

 ウラカンのチームドクターとアレハンドロ・ナドゥール(Alejandro Nadur)会長は、トランソについて再びプレーができると述べている。

 チームドクターはアルゼンチンのラジオ局に対し、「深刻なけがではない。彼のつま先は少し短くなるだけだ」と語った。

 技術に定評がある右利きMFのトランソは、アルゼンチンのリーベル・プレート(River Plate)や中国の上海申花(Shanghai Shenhua)でプレーした経験を持つ。

 ウラカンはチームのフェイスブック(Facebook)で、負傷者は全員「危機は脱した」ものの、トランソのほかストライカーのディエゴ・メンドーサ(Diego Mendoza)とトレーナー1人が、現在もカラカス(Caracas)の病院に入院していると明かしている。

 ウラカンの選手が乗っていたバスは、10日にカラカス近郊のシモン・ボリバル国際空港へ向かう高速道路で事故を起こした。チームスタッフによると、ブレーキが故障していたという。

 チームに帯同してアルゼンチンのブエノスアイレス(Buenos Aires)に到着したクラブの理学療法士は11日、「専門家によれば、運転手は最悪の事故を回避したそうだ」と明かすと、「みんな気丈にしているが、まだショックを受けている」と取材陣にコメントした。

 リベルタドーレス杯予選でカラカスとの2戦を終えて勝利を収めたウラカンは、本選の切符を手にしたばかりだった。(c)AFP