【2月11日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州のディクワ(Dikwa)で9日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」から逃れた避難民のキャンプを狙った女2人による自爆攻撃があり、少なくとも58人が死亡した。当局が10日、発表した。ナイジェリア軍は先週、一帯にあるボコ・ハラムの拠点を攻撃しており、それに対する報復とみられている。

 ボルノ州緊急事態管理庁のトップ、サトミ・アフメド(Satomi Ahmed)氏によると、9日午前6時半(日本時間同日午後2時半)ごろ、避難民を装った女3人がキャンプを訪れ、うち2人が身につけていた爆発物を爆発させた。しかし、もう一人の女は自分の両親やきょうだいがキャンプ内に滞在していることに気付いて起爆を思いとどまり、当局に自首してきたという。女は当局に対し、同地域で今後もさらなる攻撃が続くだろうと警告したとされる。

 休暇中のムハンマド・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領の代理を務めるイェミ・オシンバジョ(Yemi Osinbajo)副大統領は、「冷酷なテロリストによる邪悪な行為だ」と強く非難。攻撃の首謀者を見つけ出すと約束するとともに、避難民向けの各キャンプの安全強化を命じた。(c)AFP/Bukar HUSSAIN