【2月9日 AFP】国連(UN)は8日、南スーダンの紛争地域が飢饉(ききん)の瀬戸際にあり、少なくとも4万人が餓死の危険性に直面しているとする報告書を発表し、同国で対立を繰り広げる諸勢力に協力を訴えた。

 報告書は、2年以上にわたり内戦が続き、食料の輸送路の閉鎖など、残虐行為や戦争犯罪が横行する南スーダンの状況が最悪のレベルにあると指摘している。

 国連食糧農業機関(FAO)、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)、および世界食糧計画(WFP)は、共同で発表した声明の中で、状況は「悪化して」いるとした上で、「人口の25%近くが緊急の食糧援助を必要としており、少なくとも4万人が危機的な状況にある」と述べた。

 ユニセフ南スーダン事務所のジョナサン・ベイチ(Jonathan Veitch)代表は、「援助を最も必要としている地域の多くは、治安の問題で支援の手が届かないため、制限なくアクセスを確保することが急務だ」と述べている。(c)AFP