独・トルコ、密航対策でNATOに協力要請へ 移民船沈没で27人死亡
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【2月9日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は8日、トルコの首都アンカラ(Ankara)でアフメト・ダウトオール(Ahmet Davutoglu)首相と会談した。両首相は、欧州への移民流入の抑制をめぐり協議し、トルコ沿岸で密航業者に対する取り締まりを強化するため、北大西洋条約機構(NATO)に協力を要請することで一致した。
メルケル首相は会談後、両国が10日に始まるNATO国防相会議に対して、シリア情勢に加え、NATOによる海上監視での協力や欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス、Frontex)とトルコの沿岸警備隊への支援が可能か、また可能ならどの程度まで実施できるかについて話し合うよう要請する考えを示した。
トルコ沖では移民船の沈没事故が後を絶たず、8日にも同国西部沖のエーゲ海(Aegean Sea)で、移民40人を乗せてギリシャに向かっていた船が沈没。沿岸警備隊によると、子ども11人を含む27人が死亡した。これまでに4人を救助したが、依然として9人が行方不明という。(c)AFP