【2月5日 AFP】アフガニスタン南部ウルズガン(Uruzgan)州で、民兵として旧支配勢力タリバン(Taliban)と戦い、一躍有名になった少年(12)が、タリバンの戦闘員に頭部を銃撃されて死亡した。4日には、子どもを戦闘員として利用することへの非難の声が人権団体から相次いだ。

 殺害されたのはワシル・アフマド(Wasil Ahmad)君。不安定情勢が続く州都タリンコート(Trin Kot)で、アフマド君は学校に向かう途中、バイクに乗ったタリバンの戦闘員に頭を2度銃撃された。参加していた民兵組織を数か月前に離れ、学校に通い始めたばかりだった。

 愛らしい顔立ちのアフマド君は昨年夏に同州で、おじや民兵らがタリバンの包囲を突破するのを助けたとされ、政府側を支持する武装勢力の間で一躍人気者となっていた。

 ソーシャルメディア上で拡散されている写真には、大きすぎるサイズの戦闘服とヘルメットを着用し、銃を握るアフマド君の姿が写っていた。(c)AFP