【2月5日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は、女性器切除(FGM、女子割礼)を受けた少女や女性が世界全体で少なくとも2億人に上るとする報告書を発表した。うち半数は、エジプト、エチオピア、インドネシアの3か国の女性らだという。

 報告書は6日の「女性器切除の根絶のための国際デー(International Day of Zero Tolerance for FGM)」を前にまとめられた。ユニセフはFGMを子どもに対する明らかな人権侵害とみなしている。

 報告書によると、FGMの実施率はソマリアやギニア、ジブチが依然として世界最高の水準にある。ただ、FGMが広く行われている約30か国全体でみると低下している。

 国連(UN)は昨年9月に加盟国の全会一致で採択した持続可能な開発目標に基づき、2030年までのFGM根絶に取り組んでいる。

 世界のFGM被害者2億人のうち、4400万人は14歳以下の少女だ。ユニセフによると、FGMの実施率が高い30か国では多くの少女が5歳の誕生日を迎える前にFGMを受けている。(c)AFP