【2月5日 AFP】フェラーリ(Ferrari)の元会長、ルカ・ディ・モンテゼーモロ(Luca di Montezemolo)氏は4日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の名ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の容体について、「良い知らせ」はもたらされていないと明かした。

 F1で7度の総合優勝を誇るシューマッハ氏は、2013年12月にフランス・アルプス(French Alps)でスキー中に頭部に重傷を負い、約6か月間にわたる人工的な昏睡(こんすい)状態を経て現在はスイスの自宅でリハビリを続けている。

 モンテゼーモロ元会長はイタリア・ミラノ(Milan)でシューマッハ氏について問われると、「彼についての知らせを定期的に得ているが、残念ながら良いものはない」と答えた。

 47歳になったシューマッハ氏の容体について、モンテゼーモロ元会長は詳細を明かさなかったものの、「彼はフェラーリで最も成功したドライバーだ。1999年にドライバー人生で唯一の事故に見舞われているが、それはチームのミスで彼に責任はなかった」と続けた。

「残念ながら、一度のスキー事故が彼の人生を破滅させた」

 2年間も昏睡状態に陥ることになった事故の責任はシューマッハ氏にあるという臆測が流れているなか、モンテゼーモロ元会長は「ミハエルのスキーは不注意だったというのは真実ではない。彼はコースに出るときは、常に用心していた」と元王者を擁護した。

「何よりも、彼はスキーを履いたときは、とても用心していた」

(c)AFP