【2月4日 AFP】今季からフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に復帰するルノー(Renault)が3日、ドライバーにケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)を起用すると正式発表した。

 23歳でデンマーク出身のマグヌッセンは、F1初出走だった一昨年のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2014)で2位に入った経験を持つものの、昨年10月にマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)を離脱していた。

 マグヌッセンは、パストール・マルドナド(Pastor Maldonado)に代わり、元GP2シリーズ(GP2 Series)王者の25歳ジョリオン・パーマー(Jolyon Palmer)とタッグを組む。

 ルノーのリザーブドライバーを務めるのは、昨年のGP3シリーズ(GP3 Series)覇者エステバン・オコン(Esteban Ocon)となる。

 ロータス(Lotus F1 Team)を買収してF1に復帰することが決まったルノーは、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)を起用していた10年前に、コンストラクターズとドライバーズのタイトル連覇を達成している。

 仏パリ(Paris)郊外のギュイヤンクール(Guyancourt)にあるテクノセンター(Technocentre)で発表会見を行ったルノーのカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)社長は、「1977年から、ルノーはF1で12回タイトルを獲得してきた」と振り返った。

 2009年に株式の大部分を売却し、以降は他チームへのエンジン供給に専念していたルノーは、レッドブル(Red Bull)が2010年からコンストラクターズとドライバーズの4連覇を達成する原動力になったが、その成功は十分な形で報われていなかったようだ。

 ゴーン社長は、「エンジン供給だけになると、投資が多い割に利益が少ない」と続けた。

「復帰した理由の1つめは、マーケティングだ。これから数年でグループの成長が見込まれるのは、F1人気が高い中国やインド、ブラジルのエンジン市場だ」

「F1参戦によって、売り上げを刺激しなければならない」

(c)AFP/Daniel ORTELLI