【2月3日 AFP】春節(旧正月)に向けて帰省中の中国人女性が、旅客機を独り占めした──遅れに遅れた離陸時間に、他の乗客が全員いなくなったためだ。

 1日には、広東(Guangdong)省の駅で10万人近くが足止めされたばかりだが、張(Zhang)さんはソーシャルメディアに自らの経験したユニークな旅のことを投稿した。張さんが投稿した画像には、武漢(Wuhan)から離陸した中国南方航空(China Southern Airlines)機内の空席の列が写し出されていた。

 張さんが搭乗した便は10時間も遅延したため、他の乗客は全員、先に出発する便に乗っていったという。客室乗務員を独占することができた張さんは、いわゆる成り金たちを指す俗語を使い、「土豪(tuhao)」な経験だったと、ソーシャルメディアで語った。

 春節の帰省ラッシュは世界最大規模の人の移動と呼ばれ、航空機や列車、自動車道路などが大混雑することで知られる。そのため、ソーシャルメディアで張さんの体験を知った人の多くは、その幸運をうらやましがった。だが中には、「こんな状況でも(上位クラスの座席に)アップグレードしてもらえなかったのか?」と投稿した人もいた。(c)AFP