【2月2日 AFP】2年にわたり内戦が続く南スーダンで、政府軍が民間人約50人を運搬用のコンテナに詰め込み窒息死させたと、停戦監視機関がアフリカ連合(AU)へ提出した報告書で明らかにした。

 1月31日に公表された合同監視評価委員会(JMEC)の報告では、今回の虐殺を「ユニティ(Unity)州における民間人殺害の懸念」と名付けて、政府軍および反政府軍双方の停戦協定違反の一例として挙げるとともに、「10月22日ごろ、約50人がコンテナの中で窒息死した。長引いた捜査の結果、その責任は政府軍に属する」と報告している。現時点で政府軍からの反応はない。

 南スーダンでは金属製コンテナが仮設の刑務所としてしばしば用いられている。戦闘が起きているユニティ州北部では、日常的に気温が40度を超える。

 報告書では他にもレイプや殺人、国連(UN)の運搬船の捕捉や略奪といった犯罪が挙げられている。

 南スーダンでは昨年8月に和平協定が結ばれたにもかかわらず戦闘が続いており、書類上の和平交渉を気にも留めない複数の民兵部隊が、各地域の問題や復讐を動機として戦闘に加わる状況になっている。(c)AFP