【2月1日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)の主将ジョン・テリー(John Terry)が31日、ミルトン・キーンズ・ドンズFC(Milton Keynes Dons FC)に5-1で勝利したイングランドFAカップ(FA Cup 2015-16)4回戦終了後に、今季限りで退団することを発表した。

 35歳のテリーは試合後、報道陣に対して「先週のアーセナル(Arsenal)戦の前に話し合った。契約を延長しないということだ」と明かしている。「ハッピーエンドにはならない。チェルシーでは引退しない。受け入れるのに数日かかったが、どこか別のところで引退することになる」

 チェルシーで通算696試合に出場しているテリーは、リーグで4度、FAカップで5度の優勝を果たし、2012年には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)、2013年にはヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2012-13)を制するなど、クラブ史上最も成功を収めたキャプテンとしてその名を刻んでいる。

 昨季はチェルシーの2冠に貢献し、イングランド・プロサッカー選手協会(PFA)のベストイレブンに選出されたテリーだったが、今季はチームの低迷を反映するかのようにパフォーマンスを落としていた。

 チェルシー退団により、テリーはイングランド代表でチームメートだったデビッド・ベッカム(David Beckham)氏やスティーブン・ジェラード(Steven Gerrard)、アシュリー・コール(Ashley Cole)らに続き、活躍の場を米国に移す可能性が高い。

 退団は決定したものの、昨季にクラブとの契約を1年間延長しているテリーは、自身6度目となるFAカップのトロフィーを掲げ、リーグ戦で13位に低迷するチームを上昇させてクラブを離れたいと考えている。

「これが最後のFAカップなので良いものにしたい。自分にとって大切なシーズンになるが、この大会だけではなく、プレミアリーグでも前に進みたい」

「(チェルシーが1-0で勝利した)アーセナル戦の前に分かっていたことなので、メンタル面ではある程度受け入れられている。われわれは前進し、リーグ戦では順位を上げなければならない」

「(フロントは)新しい監督が来れば状況は変わるかもしれないと言ったが、現状では(契約延長は)ノーということだ」

「毎年1月にそうしてきたように(契約について)知る必要があった。それは解決するまで数か月を要することもあったが、残念ながら今回はノーだった」

(c)AFP/Ian WINROW