【1月29日 AFP】青い目にブロンドといったステレオタイプ的な「美女」の容姿をしていたバービー(Barbie)人形が、大きなイメージチェンジを果たした──従来の体形に加え、新たに「長身」「小柄」「ふくよか」の3体形が用意されることが決まったのだ。

 世界中で人気のバービー人形の製造元、米玩具メーカー大手マテル(Mattel)は28日、バービーといえば非現実的なまでに完璧なプロポーションという56年間続いた伝統に終わりを告げ、新たな体形のバービーたちをそろえたと発表した。

 バービーの「ファッショニスタ(Fashionista)」シリーズは今後、4つの体形の人形が用意される。肌の色は7種類、瞳は22色で、髪形も24種類ある。遅すぎたきらいはあるものの、女性の見た目はさまざまだというメッセージを発信した形だ。

 マテルのイブリン・マゾッコ(Evelyn Mazzocco)副社長兼グローバルゼネラルマネジャーは「私たちには少女や親たちに幅広い美の観点を示す責任がある」と語っている。

 バービー人形の売り上げは3年連続で減少しており、2015年上半期では16%減となっていることから、新体形のバービー人形投入による売り上げ増加が期待される。(c)AFP/Thomas URBAIN