【1月27日 AFP】「ピーターラビット(Peter Rabbit)」の絵本で知られる英作家ビアトリクス・ポター(Beatrix Potter)が100年以上前に手がけた未発表の作品が見つかり、9月に出版されることになった。出版大手ペンギンランダムハウス(Penguin Random House)が26日、発表した。今年はポター生誕150年にあたる。

The Tale of Kitty-In-Boots」と題されたこの童話は、二重生活を送る黒猫Kittyの物語で、同社の担当者ジョー・ハンクス(Jo Hanks)氏が2年前に原稿を見つけた。

 きっかけとなったのは、ポターに関する資料の中にあった同作品についての記述だった。ハンクス氏は、英ロンドン(London)のビクトリア&アルバート博物館(Victoria and Albert Museum)に保管されている保存記録を詳細に調べ、1914年の原稿にたどり着いた。

「ポッターは出版する気満々だった」とハンクス氏はBBCラジオに語っており、作品はすでにイラストを入れる段階にあったと説明している。

 同作品には、年老いたピーター・ラビットやハリネズミのティギーおばさん(Mrs Tiggywinkle)といったピーター・ラビットのキャラクターも複数登場する。

 9月に出版の絵本では、クェンティン・ブレイク(Quentin Blake)氏が挿絵を担当する。ブレイク氏は、英児童作家ロアルド・ダール(Roald Dahl)作品の挿絵が有名だ。

 世界で4500万部を売り上げている「ピーターラビット」は、これまでに36の言語に翻訳されている。(c)AFP