【1月27日 AFP】イタリア・セリエA、ASローマ(AS Roma)のジェルヴィーニョ(Gervinho)が、中国スーパーリーグ(1部)の河北華夏幸福(Hebei China Fortune)に移籍することが決まった。26日、河北華夏が発表した。

 近年は、潤沢な資金を持つ中国のクラブに欧州の有力選手が引き寄せられているが、その流れに乗るかのように、コートジボワール代表のスターも東へ向かうことを決断した。

 河北華夏は中国のマイクロブログ「新浪微博(Sina Weibo)」の公式アカウントで、「ジェルヴィーニョが河北華夏に加入した」と1行だけの声明を発表した。契約内容について、クラブからの発表はない。

 ジェルヴィーニョは今季、ローマでリーグ戦6得点を挙げているが、2週間前に恩師のルディ・ガルシア(Rudi Garcia)監督が解任されると、去就が一段と不透明になり、24日のリーグ戦前には、クラブ幹部がオファーを受けていることを認めていた。

 ジェルヴィーニョは2011年、フランス・リーグ1のリール(Lille OSC)でリーグ戦とカップ戦の2冠に貢献し、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)へ移籍。しかし、2シーズンで公式戦わずか11ゴールにとどまり、2013年には推定800万ユーロの移籍金でローマへ移っていた。

 中国サッカーは近年、ますます豊富になる資金力を武器に、国外の有名選手や監督をスーパーリーグに続々と集めているが、ジェルヴィーニョの移籍はその最新の事例となる。

 アジア王者の広州恒大(Guangzhou Evergrande)は先週、チーム得点王のエウケソン(Elkeson de Oliveira Cardoso)を、同リーグの上海上港(Shanghai SIPG)へ放出した。国営新華社(Xinhua)通信は、移籍金を2000万ユーロ(約26億円)と報じている。(c)AFP