【1月27日 AFP】2015-16アルペンスキーW杯は26日、オーストリアのシュラートミング(Schladming)で男子回転第7戦が行われ、ヘンリク・クリストファーセン(Henrik Kristoffersen、ノルウェー)が再びマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher、オーストリア)を抑え、優勝を飾った。

 1本目の試技を終え、21歳のクリストファーセンは3位に入ると、この時点で、1位のフェリックス・ノイロイター(Felix Neureuther、ドイツ)に1秒以上の差をつけられていた。それでも2本目では、ノイロイターが旗門をまたいで失格になると、ステファノ・グロス(Stefano Gross、イタリア)も崩れ、クリストファーセンが、今季の回転で驚異の6勝目を挙げた。

 クリストファーセンは、2本合計1分42秒20をマークし、ヒルシャーに0秒61差をつけた。1本目では、首位に約3秒差をつけられて出遅れたヒルシャーだが、2本目で巻き返して2位に食い込んだ。

 昨季のW杯で驚きの優勝を飾ったアレクサンドル・ホロシロフ(Alexander Khoroshilov、ロシア)が、クリストファーセンと0秒77差の3位に入った。

 クリストファーセンはW杯で通算10勝目を挙げ、今季の回転で優勝を逃したのは、イタリアのサンタ・カテリーナ・ヴァルフルヴァ(Santa Caterina Valfurva)大会のみとなっている。

 総合4連覇中のヒルシャーは、約4万人の地元ファンから大きな声援を受けたものの、今季の回転で5度目の2位に終わった。それでも、ライバルのアクセル・ルンド・スビンダル(Aksel Lund Svindal、ノルウェー)が、キッツビューエル(Kitzbuehel)大会の滑降で重傷を負いシーズン絶望となったため、ヒルシャーがW杯の総合首位に浮上している。

 前人未到の総合5連覇を目指すヒルシャーは、スビンダルを53ポイント上回る969ポイントを獲得している。クリストファーセンは、871ポイントで3位につけている。(c)AFP