【1月27日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は26日、男子シングルス準々決勝が行われ、ミスを連発した大会第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)は3-6、2-6、4-6で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に完敗し、4強入りを逃した。

 世界ランク1位のジョコビッチは、準決勝で第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)と対戦する。ジョコビッチとフェデラーは、通算45度目の直接対決を迎えることになり、ここまでの対戦成績では、22勝22敗と引き分けている。

 シーズン最初の四大大会(グランドスラム)で、錦織は、2008年大会のファイナリストであるジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)に快勝すると、好調を維持しているかに見えた。

 しかし実際には、ツォンガ戦で右脚を痛めており、「この前の試合で少し痛みがあったのですが、問題ありませんでした」とコメントしている。

 錦織はこの日、それまでの試合内容とは打って変わって、54個のアンフォーストエラーを犯し、ジョコビッチに6度のブレークを許してしまった。

 わずか11本のグラウンドストロークウイナーで勝利したジョコビッチは、「前回の対戦相手ジル・シモン(Gilles Simon、フランス)よりプレーが速い選手だが、アンフォーストエラーが多い選手であることも分かっていた」と錦織戦を振り返った。

「粘り強く戦おうと思っていた。彼は立ち上がりも良く、最初の数ゲームは非常に速かった。早いタイミングでボールをとらえ、両側から積極的に攻めてきた」

「僕も負けていなかった。決意を持って、集中していた。大事なポイントとその瞬間に、僕は冷静に構え、向こうに一本でも多く打たせるようにした。結果的には、強固なプレーができたと思う」

 錦織も攻め急いだことを認めており、「今日は自分のゲームに問題があった。特に最初の2セットではミスが多すぎました。簡単にゲームを与えてしまいました」とコメントした。

「今日は向こうを苦しめることができなかった。もちろん彼のプレーが良かったこともありますが、今日は良いテニスができませんでした」

 錦織は、2012年と昨年大会でもベスト8に入っており、グランドスラムでは、通算5回目の準々決勝進出になった。日本人男子では、1930年代に活躍した佐藤次郎(Jiro Satoh)氏に次ぐ記録となる。(c)AFP