【1月26日 AFP】それは、三輪車の前後を逆にして卵の殻をかぶせたような乗り物だ。「エルフ(Elf)」のメーカーは、ペダルをこぐ人力と太陽光充電式バッテリーを組み合わせた、環境に優しい都市向けの乗り物の未来型だと宣伝する。

 エルフにはドアもないし床板もない。原始時代を描いた米テレビアニメ「原始家族フリントストーン(The Flintstones)」から飛び出してきた車のようだ。

「私たちは人力による移動を信じている」と、米ラスベガス(Las Vegas)で開催された世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、新興企業オーガニック・トランジット(Organic Transit)のクレイグ・スパークス(Craig Sparks)氏はエルフを紹介した。

 燃料は使わないエルフは、自転車のペダルを改良したものをこいで動き始め、(自転車のような)ハンドルで運転したりブレーキをかけたりする。太陽光で充電したバッテリーを使えば時速40キロまで出すこともできる。

 ソーラーパネルは屋根にあり、充電すれば50キロほどの距離を走れる。(c)AFP