【1月22日 AFP】米東部で、今週末に発生する記録的な吹雪により広範囲が「まひ状態に陥る可能性」があるとの予報が出され、住民の間ではパニックが広まっている。空の交通では数百便が欠航となったほか、首都ワシントン(Washington D.C.)では地下鉄などの公共交通機関の運行を週末にかけて休止することが決まった。

 予報によると、ワシントンおよび周辺地域では22日から23日にかけての短時間に暴風を伴う最大61センチの積雪が見込まれている。週末全体の積雪量が予報通りの規模になれば、1922年に観測された3日間で約71センチの積雪記録を超え、ほぼ1世紀ぶりの大雪となる可能性もある。

 ワシントン市当局は22日夜から25日朝まで地下鉄とバスの運行を休止する異例の措置を決めた。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)によると、開業40年を超えるワシントン地下鉄で、これほど長期間にわたり運行が休止されるのは初めて。

 気象専門テレビ、ウェザー・チャンネル(Weather Channel)は、米国内の少なくとも15州が大雪に見舞われ、他の地域でも氷雨や沿岸部での洪水が予測されると報じている。米国立気象局(NWS)は、5000万人以上が影響を受ける可能性があるとして、住民に外出を控えるよう呼び掛けている。(c)AFP/Becca MILFELD