【1月22日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は21日、男子シングルス2回戦が行われ、今年が最後の出場となるレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)は2-6、4-6、4-6で第8シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)に敗れ、惜しまれながらファンに別れを告げた。

 地元の観客が大歓声を送る中、2時間32分でフェレールに力負けしたヒューイットは、試合後、元女優で夫人のベック(Bec Hewitt)さんと3人の子どもたちと共に、再びコートに登場した。

 オーストラリアの国旗がプリントされたシャツを着てプレーしたヒューイットは、「コート上は信じられないような雰囲気だった。今までに経験したことがないような大歓声を受けた。鳥肌が立つことすらあったよ」とコメントしている。

「変な感じなんだ。敗退したことにはがっかりしているが、それと同時に、達成してきたことを誇りに思う」

 四大大会(グランドスラム)優勝2回のヒューイットは、1回戦を突破してきたものの、2回戦でフェレールに5回のブレークを許すと、なかなか食らいつくことができず、試合が終わりに差し掛かった最終セットでは、審判と言い争って「この大ばか者」と吐き捨てる場面もあった。

 試合を終えたフェレールは、引退するヒューイットに対し「史上最高の選手の一人。全豪オープンでのパフォーマンスは最高だった。今夜は、彼と僕のための夜になった」とメッセージを贈った。