【1月22日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は22日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第7シードの錦織圭(Kei Nishikori)は激闘の末に7-5、2-6、6-3、6-4で第26シードのギジェルモ・ガルシア・ロペス(Guillermo Garcia-Lopez、スペイン)を退け、4回戦進出を決めた。

 錦織は、第1セットの後に右手首の治療を受けるためメディカルタイムアウトを取ったものの、試合が進むにつれて良くなったと話している。

 降雨のために屋根が閉じられたマーガレット・コート・アリーナ(Margaret Court Arena)で、勝ち越している相手から順当に第1セットを先取した錦織だが、第2セットに調子が乱れると、ガルシア・ロペスがセットカウントを1-1に戻した。

 それでも第3セットから再びリズムを取り戻した錦織は、アンフォーストエラー(38個)がウイナー(33本)を上回るという試合内容の中で、2時間48分の戦いの末に勝利を収めた。

 2014年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)ファイナリストが次に対戦するのは、第9シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)とピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert、フランス)の勝者となる。

 4回のブレークで試練を乗り越えた錦織は、「タフな試合でした。第2セットを簡単に落としてしまい、精神的にも厳しかったですが、落ち着いて再び集中を取り戻し、最終セットでは非常に良いプレーができました」とコメントしている。

「相手のサーブがすごく良かったので、良いリターンが打てませんでした。サーブの調子もあまりよくなかったのですが、それから調子が上がっていきました」

 第1セットを先取した後、右手首の治療を受けた錦織だが、サーブに影響はなかったとみられ、錦織自身も「大丈夫です。第1セットでは痛みがありましたが、治療後は良くなったので」と話している。

 2年連続の16強入りを狙っていたガルシア・ロペスは、第4セットの途中にボックス席からコーチングを受けていたとして、チェアアンパイアから警告を受けている。

 錦織は、2012年と昨年の全豪オープンでベスト8に進出しており、オープン化以降、日本人男子では最高成績となっている。(c)AFP