「美女と野獣」などの童話、数千年前から存在か 研究
このニュースをシェア
【1月21日 AFP】「美女と野獣(Beauty And The Beast)」などの童話は、これまで考えられてきたよりもはるかに古い、数千年前のものとする研究報告が20日、発表された。
調査を行った研究チームによると、「美女と野獣」と「ルンペルシュティルツヒェン(Rumpelstiltskin)」は約4000年前、「ジャックと豆の木(Jack And The Beanstalk)」にいたっては5000年以上前のものである可能性があることが、分析によって示されたという。
英ダラム大学(Durham University)の人類学者ジャミー・テヘラニ(Jamie Tehrani)氏とリスボン新大学(New University of Lisbon)の民俗学者サラ・グラカ・ダシルバ(Sara Graca da Silva)氏は、生物学で使われていた技術を用いて印欧語族の275の物語を調べた。
今回の研究では、これらの童話が、文字で書き留められるよりもはるか以前から口承による民話として存在していたことが示唆された。
研究の成果は、歴史上最も有名な民話の語り手である19世紀のグリム兄弟(Brothers Grimm)の弟、ビルヘルム・グリム(Wilhelm Grimm)提唱の説に沿うものだ。(c)AFP