【1月20日 AFP】インターネット上で何千万人ものアカウントが不正侵入されているにもかかわらず、多くのネットユーザーはいまだに簡単に推測できるパスワードに頼っているようだ。米インターネット・セキュリティ会社スプラッシュデータ(SplashData)が19日に発表した報告書によると、2015年に世界中のインターネットユーザーが最も多く使用したパスワードは「123456」と「password」で、2011年以来変わっていないという。

 今年で5年目となる同社の年間報告書は、過去1年間に流出した200万組以上のパスワードをまとめているがそのほとんどに変化がなく、先の二つの他に上位を占めたのは「12345678」、「qwerty(キー配列のまま)」、「12345」、「123456789」といったパスワードだった。

 その他の人気のパスワードも標準キーボードの配列に基づくものなどで、例えば「1qaz2wsx」(メインキーの左側の2列)や、「qwertyuiop」(アルファベットキーの一番上の1行)だ。同社は、これらは「簡単なパターンに基づいているためハッカーに見破られやすい」という。

 スプラッシュデータのモーガン・スレイン(Morgan Slain)最高経営責任者(CEO)は「パスワードを長くしても、単純なパターンに基づいていれば、ハッカーに盗まれる危険性は変わらない。誰もが知っているスポーツやポップカルチャーにまつわる言葉を使うのも良くない。パスワードの強化で一番大事なのは、ウェブサイトごとに異なるパスワードを使うことだ」と強調している。(c)AFP