【1月18日 AFP】エジプトのピラミッドに隠し部屋があるかどうかを調査している専門家チームは17日、2つのピラミッドで新たに温度の違う場所を発見したと明らかにした。

 エジプトやフランス、カナダ、日本の研究者らが調査プロジェクト「スキャンピラミッド(Scan Pyramids)」に参加し、昨年10月25日から約3か月にわたり、まだ発見されていない構造や空洞があるかどうかを熱探知カメラを使ってスキャンしている。

 調査対象はカイロ近郊ギザ(Giza)にあるクフ(Khufu)王のピラミッドやカフラー(Khafre)王のピラミッド、ダハシュール(Dahshur)にある屈折(Bent)ピラミッドと赤い(Red)ピラミッドの4基で、全てカイロ(Cairo)の南にある。

 専門家らは17日、赤いピラミッドの西面とクフ王のピラミッドの北面の石灰石ブロックで新たな発見があったと明らかにした。

 カナダのラバル大学(Laval University)のマチュー・クライン(Matthieu Klein)氏は「赤いピラミッドの西面には、明らかに温度の違う部分がある。底部の温度は頂上部分よりも低い」と記者会見で述べた。

 クライン氏によると、クフ王のピラミッド北面でも2つの「温度の異常」が検出されたという。クフ王のピラミッドでは以前、東面に同様の「興味深い場所」が発見されている。

 エジプトのマムドゥフ・ダマティ(Mamduh al-Damati)考古相は、「早期の結果は、いくつかのニュースを、いくつかの良いニュースを私たちにもたらした」と語った。(c)AFP